考えておかなければいけないこと

診療所であれば外来患者が来院し、治療を含めた何らかの医療サービスを提供し対価として診療報酬を受け取るというのが、一般的な収益確保の流れかと思います。

これは店舗型のビジネスです。
いわゆるお客さんが足を店舗まで運んでくれないと売上は上がらないビジネスです。

外来以外に訪問診療といった形態も医療サービスを提供する手段として選択されます。

これは訪問型、いわゆるこちらから出向いて何らかのサービスを提供し対価を得る、といった出向型のビジネスです。
これはお客さんの元へ足を運ばないと売上は上がらないビジネスです。

さて、ここからは診療所ではない業態のBtoCのビジネスの形ですが・・・

いわゆる通販型があります。
「紙媒体」「映像媒体」「オンライン」含め様々な広報の形がありますが、いずれも「物」を販売する場合は「物を媒体を経由して」確認し、売り手と買い手が対面せず取引きが完結します。
「物」ではなく「情報」の場合でも同じかと思います。

この3つがB toCの場合、おおまかな取引の形態かと思います。
1) 顧客が店舗まで足を運んでくれて取引をする
2) 顧客の元へ足を運んで取引をする
3) 対面せず「物」「情報」を移動させ取引する

1) はクリニックの場合、外来診療です
2) はクリニックの場合、訪問診療です

ところで・・・
3)は歯科診療所で取引の形態として成り立つのでしょうか?

*「物」を通販は医療機関としてはNG
*「オンライン診療」は歯科においても可だが、痛み止め等の薬の処方に限られる

と歯科においては、どうしても技術を提供する形態のため対面でないと、どうすることもできない。

今のところ選択としては・・・・

*「物」を別会社からオンライン販売する
*「オンライン診療」を通じて来院してもらい技術を提供する
* 歯科の枠にとらわれず、自費による「オンライン診療」で自費の薬を処方する

といったところでしょうか・・・

いずれにせよ、現時点では診療予約ぐらいでしか活用されていない「オンライン」の活用幅が、今後のクリニックの運営においては欠かせないものとなりそうです。

箱の大きさや施設コスト・時間の制限・人件費など いろんな意味で旧態依然とした収益のモデルから新しい事へのチャレンジが広がりそうです。